叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

疲労

明けまして御目出度う御座います。


昨日は眠れなかったので、ホテル近くの照国神社まで歩いてゆき、群衆の中のひとりで年越しを迎えた。


夜中ながら出店が出ていて、初詣だかただの冷やかしだか分からない連中がたくさん来ていたから、そんな中のひとりはやはり淋しく、手も合わせずに帰ってきてしまった。


そのまま大人しく眠っておればよいものを、夜まで特に予定が無かったので、今度は始発の次の電車で指宿の枚聞神社に向かった。


途中、山川駅のあたりでちょうど初日の出を迎えて、電車の乗り継ぎの合間を縫って撮ったけれど、一体うまく撮れているかしら。


あと5分の猶予が欲しかった。


その後、乗り換えた電車で開聞駅まで行き、枚聞神社へ歩いたのだが、ここでも人が多くて手を合わせることが出来なかった。


私は、一体何のために寒い中動き回ったのだろう。


こう寒くては、マスクがいちいち呼気で曇ってしまって、まともに写真を撮ることすら叶わないから、ただ歩き回っただけ。


この時点でいい加減疲れてしまったのだが、朝早くから行動を開始したおかげで、夜の家族とのご飯までだいぶ時間が余る。


というわけで、鹿児島県民がわざわざ行かない場所TOP3には入るであろう、名勝仙巌園に行った。


御殿との共通券を間違えて買ってしまったから、使わぬのも勿体無いと思い入ってみたけれど、ここは存外写真が捗った。


惜しむらくは、この時ちょうどKodakのウルトラマックスというフィルムを装填していたことで、これは青の発色の癖が強いことで有名だから、歴史的な建造物が青々しくなっていたらどうしようかと、今から心配している。


仙巌園を回ってもまだまだ時間があったままものだから、磯の海水浴場に降りたり、多賀山公園に登ったりして、やっと両親と弟とご飯だけ食べた。


今回の帰省の目的は、祖母に会うことだけだったから、殊更話すこともないし、久方ぶりの再会がファミレスというのでは、あまり気合も入らない。


マァ、このあたりのことについては、無頓着な人たちであるから、私もその血を受け継いでいる。


会話も実にありきたりで、久方ぶりの再会だからといって何かあるわけでもないが、そういう特別感のなさこそが、家族の証かも知れないと、そう思ったりもした。


さて、明日は宮崎は延岡まで進出する。


翌々日の始発に乗り、延岡まわりで博多へ向かうためだ。


延岡と大分の間の電車の便がとても少なく、青春18切符使いには鬼門とされているルートである。


元気が残っていれば青島でも行こうと思うが、一体どうかな。


移動ばかりで、本当に疲れてしまっている。