叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

ペース


昨日までの旅は実に愉快だった。

ただ、愉快だったことはあくまでも大前提として、いつもとは違う疲労感を感じていることも事実である。

最大の原因は兎にも角にも人が多く、全く自分のペースで歩けなかったことだろう。

自分のペースでスタスタ歩くことが出来るなら、たとえ10km歩こうが20km歩こうが大した疲労は感じないのだが、人混みの中をゆっくりゆっくり、それも一定しないペースで歩くのは非常に疲れる。

そして、ペース配分をひとりでやれるならまだ少しはマシだったのだろうけれど、今回は友人が一緒だったから友人にもペースを合わせなければならなかった。

殆どの人はそれを何の苦もなくやっているのだろう。

ただ、私はずっとひとりで散歩をしてきたから、兎に角そのようなことに慣れていない。

時に小走りになったり、時に急停止したり、歩くことにばかり神経を使ってしまって、本当に凄まじい疲労感に襲われている。

これを以て二度と人とは歩かぬという早計な決断をするつもりはないけれど、歩きを中心にした旅に出ることについては、よくよく考えねばならぬと思う。

愉快だったという感想が覆ることはないけれど。