叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

散歩


久しぶりに散歩と呼べるような散歩をした。

私のスタイルは、大体の方向だけを定めて後は歩けるだけ歩きつつ、疲れたらバスも電車もどんどん使う。

カメラは当然持ってゆくけれど、特に撮るべきものがなければずっとそのままである。

今日は5kmほど歩いた。

夏の匂いを嗅ぎながら頻りに思い出されたのは、もう4年も前の四国旅や去年敢行した京都歩き旅のことで、どちらも同じような匂いの中、独りでひたすら歩いた旅だった。

やはり私にとって、歩くということは明確な人生の愉しみのひとつだったようだ。

どうも最近は、旅か然らずんば籠居かというような極端な思考に陥ってしまっていて、前者ばかりでは浩然の気は大いに養えるもののゲルトが続かないし、後者ばかりではゲルトは使わずに済むものの精神が腐ってしまうから大いに悩んでいたけれど、私には散歩があったのだった。

もうひとつ言えば、この頃は外出の目的が写真を撮ることだけになっていて、夕方の光の良い時間にしか外出していなかったけれど、歩くだけなら炎天も曇天も関係ないのである。

せっかく10kmや20kmならば平気で歩くことが出来る脚を持っているのだから、これからもどんどん歩こう。

今日は、大変良い気づきを得た1日だった。