叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

帰還


三重に帰ってきた。

仕事のことなど考えたくもないが、この足の状態では業務に差し障りが出そうなこともまた事実だから、体力の快復に努めなければならない。

それに、明日以降全国的に天気が悪そうだったから、それも大きな抑止力になってくれた。

まだ帰りたくない気持ちがあったのも、大いに事実ではあるが。

それは兎も角、これまでとは大いに毛色の違った今回の旅、非常に愉快だった。

多少の齟齬はあったけれど、すたすたすたすた何も考えずに歩くことが出来たのも、装備や体力における日頃の準備があってこそだったと思う。

もう一度やるかと言われれば、京都を目的に歩くことはもうやらないだろうが、期間工が満期を迎えた時の空白を利用して、九州の豊前怪盗や薩摩街道を歩くぐらいのことはしてもいいかもしれない。

その時はもう真冬になっているから、防寒対策さえしっかりやっておけば、もしかすると今回よりも歩きやすいかもしれない。

そんなことを考え始めていること自体、既に歩くことに取り憑かれているのかもしれないが、それだけ今回は愉快だったということだ。

直ぐにでも歩き出したい衝動は抑えて、後の休みはゆっくり過ごそう。