叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

血気


今回の宿はカプセルホテルで、存外清潔だし、大浴場もついていて、概ね気に入ったのだが、連泊でも1日ごとに部屋から追い出されるのが玉に瑕である。

特に今日のように夕方からしか予定がない日は出来るだけ部屋でのんびりしていたいのだけれど、10時には部屋を追い出されてしまった。

さて夕方まで何をしようかと、とりあえず駅の方に向かっていると、駅前に献血車が来ていた。

一銭も掛からずに水分補給をしながら涼むことが出来る上に、それが社会貢献にも繋がるのだから、何と有益な暇潰しだろう。

やるしかないと思い、400mlの血を抜いていただいた。

献血の後はBOOKOFFで時間を潰すことにしたのだけれど、立ち読みも限界があるので、水着ギャルでも撮ろうと思って、のこのこ江ノ島に行くことにした。

被写体が多過ぎてフィルムが足りなくなるかもしれないという邪な心配を杞憂に終わらせることが出来たのは、ひとえに私のフォトグラファーとしての成長にあるのではないかと思う。

そういうわけで、フィルムも予定通り十分に残して、その後は久しぶりのばたこさんとの撮影に臨んだ。

私にしては珍しく、何ヵ月も前から打診をしていた撮影だったから、多少暑すぎる嫌いはあるものの、今日の好天は非常に嬉しかったし、その為に用意した高めのフィルムも、十分に活用することが出来た。

現像が今から愉しみである。

そして本日の〆は、横浜に来たら必ずと言っていいほど訪れているパーチ。

ここはいつも美味しいので、特にいうことはない。

今日も良い一日だった。


ー追記
鎌倉駅でフィルム交換をしていたら、中村冬夫さんというカメラマンに声を掛けられた。

Wikipediaにも情報があるぐらいの人だから、別に名を明かしても良いだろう。

やはり、バルナックは人を惹きつけるようだ。

そういえば、昨日は新宿のど真ん中で老夫婦に道案内を請われた。

土地鑑もへったくれもない土地だが、今時は住所さえ分かればGoogleで調べることが出来るから、あとはここを真っ直ぐですというところまでご案内した。

これはバルナックは関係ないけれど、一挿話。