叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

使い方


ポートレートを撮るときは、いつも大体2時間で撮るようにしている。

1時間だと短すぎてこちらのエンジンがかかる前に撮影が終わってしまうし、3時間だと長過ぎて疲れてしまう。

私の場合、これは36枚撮りのフィルム2〜3本を撮り切るぐらいのペースで、歩きながら、お話をしながら、時々はどこかに座りながらのんびりと撮って、そこそこの撮れ高も確保する為にはちょうど良い時間である。

で、その2時間という時間。

外で撮る場合は、である。

8月に本当に久しぶりの室内撮影をするのだが、その場合は一体どのようなペース配分で撮れば良いのか、全く見当もつかない。

以前室内撮影をしたのはまだデジタルカメラを使っていた時期で、それも比較的広いレンタルスペースで撮ったから比較的直ぐに時間は過ぎてしまったように思う。

ただ、今回はホテルの室内。

光の状態もよく分からないし、部屋の大きさも明確には想像出来ない中で、一発勝負のフィルムカメラで挑もうとしている。

私が今までやってきた撮影の中でも、おそらく最高難易度の撮影になるだろうし、そもそも仕上がりが全く想像出来ない。

なぜこのような撮影をしようと思ったのか、正直なところ自分でもよく分からないのだが、何か新しいことをやりたいという慾求が湧いてくることは、決して悪いことではないだろう。

一度やってみて、駄目なら金輪際止めれば良いし、もし嵌まるようならそれはそれで良し。

今は兎に角、胸が躍っている。