叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

盗撮

 

また盗撮魔が出た。

この手の輩が出るたびに私はやり切れなくなる。

世間の盗撮に対する非難がどんどん大きくなっていって、このまま臭いものには蓋をしろとばかりに、人間の写真を本人の承諾なしに撮ってはいけないというような世界になってしまったら、私は写真を撮ることを止めてしまうだろう。

女性のスカートの中を撮ったり、風呂場を撮ったりするようなことは当然していないけれど、私も本人の承諾を得ないままに往来の人たちの写真を撮ってSNSに公開しているし、その中には個人の顔が判別出来る写真も当然ある。

そして、その写真をどうしても撮らねばならないのかとか、表現として意義のあることなのかと聞かれると、強くは反駁出来ないのだ。

これは全く趣味の範囲を出ない行為であって、これを取り上げられたからといって生活に困るわけでもない。

他人の迷惑を顧みない人間が増えてゆくお陰で、個人の趣味にまでどんどん強い制約が掛かってゆく現状は、どう考えても日本の将来の為に良くないと思うが如何。

撮られた側からすれば私のこの意見も気味の悪いものに思えるのかもしれないけれど、私はどうしてもスナップ写真は撮りたいのだ。