この前、熱海に行った。
ただ電車に乗りたくて、その行き先がたまたま熱海だったというだけ。
こんな撮らでもの写真をいちいち撮るあたり、写真を撮ることすら目的では無かったことが分かる。
車窓から駅員さんを撮る。
1枚目などは明らかに露出を間違えたけれど、多少なりとも写っているところにフィルムの懐の深さを感じる。
三重から7時間ぐらい電車に揺られた後、熱海駅に着いて海の方へ下る。
お城とホテルが同時に見える景色。
やはりね、私はいつでもこういう写真が撮りたい。
理由は分からないし、1枚目のような写真は撮ること自体が犯罪になるかもしれない。
そうなると非常に淋しい。
最後は健啖家のおばあさまの写真で締める。
地元の人ばかりが通うようなラーメン屋で、ひとりワンタンラーメンを啜っていた。
乱暴な言い方をさせてもらえるなら、歳をとった後の食べるものは腹を満たせれば何でも良い気がしていて、老後はラーメン屋でも定食屋でもいいから、安くてあまり混まず、食べたい時にいつでも食べられるようなお店が近くに欲しい。