叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

酒席


あまり愉快ではない酒席へ行く。

今日は今日中には帰ることが出来るかな。

最後だからと言い聞かせて行くような酒席は、本来ならば断るべきなのだろう。

正直なところ、今まで仕事の上でしか繋がりのなかった人間と、別れの宴の場を持つ必要は感じない。

これまで通りの関係を続けて、それでさよならすれば良いだけではないか。

費用については、多少相手が持ってくれるということだが、私は奢られる酒と云うものをあまり好まない。

奢ってもらって嬉しい酒と、迷惑にしか感じない酒があるからだ。

実に贅沢な話ではあるけれど、奢る側にそれなりの人格と云うか、度量がなければ、奢られる側は余計な気遣いをして酒の味も愉しめず、金銭以外の何事かを要求をされるのではないかとビクビクしてしまう。

そんなことを気にするぐらいなら、多少の出費はしても大らかな心でお酒を愉しみたいのが本音である。

素直さのない、如何にも嫌らしい人間ですよ、私は。