フィルムカメラは、デジタルカメラに比べてランニングコストが高い。
そもそもデジタルカメラのランニングコストとは何ぞやという感じだが、あえて機材の
フィルムカメラのランニングコストは、言わずもがなフィルム代と現像やプリント、データ化にかかるコストである。
例えば、36枚撮りのフィルムを1本1,500円で購入して写真を撮る。
撮っただけでは写真が見られないから、然るべきところへ現像に出し、スマートフォンにデータを送ってもらう。
その費用が大体1,500円。
つまり、36枚のフィルム写真を撮る為に、1本3,000円のコストが掛かっているわけであり、これを1枚あたりになおすと83円になる。
これはあくまでもランニングコストの話で、カメラとレンズについては計算していないから、これらを含めると1枚の単価はもっと高額になってしまう。
対するデジタルカメラだが、カメラ本体とレンズを揃えれば、その後のランニングコストは発生せず、イニシャルコストにのみお金を払えば良い。
ただデジタルカメラの無尽蔵さばかりにフォーカスするとフェアではないので、デジタルカメラにも何か制限を設けるとすれば、一応シャッター耐久回数という基準がそれにあたるだろう。
仮に、シャッター耐久回数が20万回と定められている30万円のカメラを買って、それに20万円のレンズをセットした場合、50万円÷20万回=2.5円の計算になる。
何という、安さ。
フィルムはデジタルに比べて30倍のお金がかかるということになる。
ちなみに20万ショットをフィルムカメラで撮ろうとすると、83円×20万回で1630万円かかる計算になるが、ここまでくると比較の対象にもならない。
然し、然しだ。
データは現実に即して活用されねばならない。