叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

疾走


鈴鹿で行われたF1を見物してきた。

今日は冷たい雨の降る中、一時は中止も危ぶまれるほどだったけれど、規定の半分ぐらいの距離を走ることが出来たらしい。

実は、F1については普段から興味があるわけではないし、見物するからといって予備知識を入れていったわけでもない。

ただ、レーシングカーが速く走る為に必要な要素のひとつに揚力があると聞いてからは興味が湧いてきた。

飛行機は空に飛び上がる為に翼を付けているのに対し、レーシングカーは地面に車体を押し付けて、走行の安定性を増す為に翼を付けている。

力の働き方は全く違うけれど、私が持っている分野の知識が他の分野でも利用されていることを思うと、急に親しみが湧いてくるのだ。

それに、燃費だの居住性だのとそればかりを謳うような車ばかりの昨今、ただ速く走る為だけに作られたマシーンが全力で走り回る姿を見るのは単純に愉しかった。

聞けばホンダのエンジンがレッドブルの機体に搭載されていたり、角田裕毅という日本人ドライバーが出場していたり、何かと話題の多いレースではあったらしい。

マァ、知らずとも愉しかったから、それはそれでも良い。