叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

死に方用意


本来であれば、来週まで働いて鹿児島に戻る予定だったけれど、何の因果かまだ三重でのんびりしている。

冬物を鹿児島に送り返そうとして、一生懸命パッキングしていたあの頃が既に懐かしい。

引っ越しを見越して他の荷物もどんどん減らしていたから、今は非常にすっきりとした環境で暮らすことが出来ている。

実家で暮らしていた頃は物を捨てられぬ性格で、あれもこれもと溜め込んでいたが、今回寮暮らしをしてみて、生きる為に実はそんなに物は要らぬのだと実感した。

もし私が突然死んでしまっても、この程度の荷物ならば片付けに苦労をかけることもないだろう。

引っ越しは予測し得るけれど、死は突然であるから、他人の迷惑を考えればこのぐらいシンプルに生きる方が良いのかもしれない。

物欲を完全に絶ってしまうのは難しいし、そんな生活は少しも面白くないから、物を買ったら直ぐに減らすことを考える、若しくは減らしてから買うことを考える。

終活で身辺整理をする人が多いとは聞いていたが、今はその人たちの気持ちがよく分かる。

死んでまで他人に迷惑を掛けたくはないのだ。