叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

脱線


誰彼が結婚しただの、誰某に子どもが産まれただの、そういうのを聞いて焦ることが出来る人は、まだまだ倖せだ。

私には最早、そのような情報すら入って来ない。

独りでいることが当たり前で、家族以外の誰かと一緒にいる自分というものは、想像することさえ出来ない。

一体、どこでどのように間違えたのか、私が過ごして来たそれぞれの場所で、あからさまな不義理を働いた覚えも、人を敢えて遠ざけたつもりもないのだけれど。

そうやって、自己を正当化しようとする思考自体が、そもそも間違っているのだろうか。

人と人との繋がりを保つ為に、常に一方が能動的にならねばならぬというのなら、私にはその努力が足りないと思う。

その事は大いに自覚しているが、其ればかりでは疲れてしまう。

そういう星の下には生まれつかなかったのだと思って、諦めるしかない無いのかもしれない。