叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

嗚呼、Summicron




不意に訪れた休日は、雲ひとつない冬空のもと、この度購入したズミクロンを試験する最高の機会になった。


平日休みのリベニカさんとも予定を合わせることができて、スナップ、ポートレートの両方でレンズを試用することができたことは、近来稀に見る慶事である。



撮影した写真をいち早く見たいがために、フィルムも即日現像できるものを装填して、2ロール分撮ってきた。


いつもの通りぶらぶら歩いて、途中早めの昼食を取りながら、あっという間に2ロールを撮り切った。


早速、名古屋駅ビックカメラで現像してもらう。


どきどきわくわくしながら待つこと1時間、出てきた写真を見て嬉しくなってしまった。


なんだろう、全体的に色が濃い、コントラストが強い、明るい環境下で、比較的絞っていたはずだが、しっかりと遠近感がある。


背景がごたごたしていたから、あまりウマクないだろうなと思っていたが、しっかりとリベさんが写っている。


少しだけゴーストは出るが、逆光もよく写る。


ごたごたした背景も、好きなぼけ方をしてくれた。


玉ボケはバブル。


人工光下でも優しく写る。


フィルムで撮る場合、使用するフィルム、天候、光の状況で写真の風合いがさまざまに変わるものだから、レンズの効用がいまいち分かりにくかったが、今回ズミクロンを使ってみて何かが違うらしいということが分かった、気が、する。


貴様、それはただのプラセボ効果ではないかと言われればそれまでだが、私がズミクロンを使っていることは事実なのだ。


これからもどんどん撮って、やはりズミクロンと、ドヤ顔のひとつも出来るようになりたい。