叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

朝駆け

6時15分発。


4時過ぎには目を覚ましていて、朝風呂、ポートレートの予定があったから、誠に適当ながら身繕いをしてから出掛ける。


駅で朝ごはんを買って、電車の中で食べる。


朝駆けの仲間だろう、マスクをずらしながら、みな遠慮がちに朝ごはんを食べている。


途中、女子高生の集団に出会う。


ほぼ全員がカメラをぶら下げていたから、写真部か何かだろうけれど、朝の良い光が差す中、みんなおしゃべりに夢中である。


全く微笑ましい光景で、今は写真よりおしゃべりの方が愉しいのだろうから、血眼になってスナップをする私よりも、余程健全だし、心から羨ましいと思う。


乗り換えを2回ほどして、昼前に京都に着いた。


夕方のポートレートまで特に予定もないから、東山のあたりを観光をしようと思って止めたのは、余りにも人が多かったからだ。


多い、多い、多すぎる。


嫌な予感がして、ポートレートを撮る予定だった嵐山に早めに行ってみたところ、ここも人が多い。


まともに歩くことすら儘ならないのに、写真を撮ることなんて出来るはずがない。


撮影地の変更をしようにも、土地鑑のない私がスムーズにやれるはずもないので、いつもの通り街角スナップをお願いして、最後だけ、桂川の近くで撮った。


夕陽がさしていた時間帯、良い写真が、多少は撮れているはずである。


モデルさんと別れた後は、適当に歩いて、見つけたイタリアンの店でアヒージョとパスタ、ミネストローネをいただく。


別に、京都京都したものを食べなくても良いのである。


美味しいものは、どこで食べても美味しいのだから。


其れにしても、何かを食べるにつけ、野菜ものを一品取らねば気が済まなくなったのは、歳を取ったからだろうか。


何とも。