叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

324枚


36枚撮りのフィルムを9ロール、合計324枚が、9月に撮った写真の総数である。


最新のデジタルミラーレス一眼は、秒間30コマの撮影が可能だというから、それでゆくと10秒と少しで撮れる枚数を1ヶ月かけて撮ったことになるし、私も以前は1回のポートレート撮影で500枚程度は撮っていたから、たった1回の撮影で撮る枚数よりずっと少ない。


フィルム写真は、シャッターを切るたびにお金が飛んでゆく気がするから、勢い撮ることに対して慎重にならざるを得ないと聞くけれど、特にシャッターを切ることに躊躇することはなかった。


ただ、気分が乗ってきてどんどん撮りたい時にフィルム交換をしなければならなかったり、逆に撮り切ってしまいたいときに限って良い被写体に巡り会えず、いつまでもフィルムが残ってしまったりと、リズムを作るのが難しい。


それでも、フィルムで写真を撮ることは実に愉しい。


私が写真に求めていたもの、写真への向き合い方とか、欲しかった色味とか、そういうものが、少しずつ明確になってきている気がする。


写真で表現したい世界があるわけでなし、写真で訴えたい何かがあるわけでなし、私が見た世界のありのままを、素直に写真に収めること。


夕暮れは夕暮れのように。



朝明けは朝明けのように。



真昼間は真昼間のように。



人々の営みも。


本当は人に見せる必要すらないのだろうけれど、ただ雑然とフォルダに入れているより、多少ブログの中でまとめた方が見栄えがするので、こうしてお目汚しをしている。


今週末は、どこへゆこう。