念願のライカ
ライカライカと煩い私でしたが、遂にこの度、バルナックライカⅢbと申しますカメラボディと、ズミタールと申しますレンズを購入致しました。本当のところを言うと、ライカではなくても、フィルムカメラ、それも機械式のものであれば何でも良かったのですけれど、多少カメラを齧った人間としては、憧れから目を背けることが出来ませんでした。
なぜフィルムなのか
デジタルカメラに疲れました、精神的に。だって毎年のように画素数が、連写が、暗所性能が、ファインダーの見え方が、なんて、性能が向上していって、今私の持っている機材がどんどん霞んで見えてきてしまうのです。
そもそも私の場合、オールドのマニュアルレンズを使ってのんびり撮るのが好きで、現代のカメラが持っている高画素や連写性能といった機能は全て潰していた訳ですので、こんな一昔前の建艦戦争みたいなものに精神をすり減らすのは全く意味がない。
それならばいっその事デジタルは辞めてしまえと、何事にも極端な私は考えた訳です。
フジイカメラさんへゆく
そんなこんなで、ライカのカメラを買おうと決めた訳ですが、いくらインターネットで想像を膨らませたところで、ライカのカメラなんぞ、今まで現物を見たこともない訳で、なかなか購入に踏み切れませんでした。
そこで、とりあえずは実物を見てから色々と考えようと思い、大阪にあるフジイカメラさんという、クラシックカメラ専門店を訪れました。
クラシックカメラ専門店というと、どうも敷居が高い気がしていましたが、結論から申し上げますと、色々な雑念を吹き飛ばしていただいて、大変良い買い物が出来ました。
私が目当てにしていたカメラとレンズを数種類出してもらって、状態と値付けの因果関係を教えてくれたり、レンズを取っ替え引っ替えして試させてくれたり、フィルムの装填や諸々、簡単な操作方法を教えてくれたり。
記念に領収書を書いていただき、更には名刺までいただいて、何か困った事があれば連絡してくださいねとまで添えていただいて、初めてのライカを買った場所が、ここで本当に良かったと思いました。
格闘が始まる
ライカに限らずですが、フィルムカメラというものは、直ぐに誰でも綺麗に撮れます！というものではなく、先ずはフィルムを入れる練習をせねばなりませんし、露出の設定、ピント調整を全て自分でやらねばなりません。
撮った写真だって直ぐに見ることは出来ませんので、当分はブログの写真も無しです。
マァ、これがやりたくて買ったという一面もありますので、この辺りは大いに愉しんでやれると思っています。
何よりも興味があるのは、撮っては消し撮っては消しを繰り返していた私の写真生活が、フィルムカメラによってどう変化してゆくのかということで、写真を見返して思い出に浸ることの少なかった私に、何かしらの変化を与えてくれないかしらと、少しだけ期待しているのです。
