叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

消えぬ迷い






奈良へ

ついに、県境を超えてしまった。


朝起きて、どこかにもう一泊しようか、京都か、名古屋か、それともこのまま帰ろうか、ぎりぎりまで迷って、奈良にした。


麻婆豆腐を食べに行こうと、目的はこじつけた。


昔は何事もさくさく決めてしまって、何だ貴様面白くもないと言われるぐらいだったのに、ここ数年決められない自分がいて、それに気付いてしまう自分が嫌になってしまう。


緊急事態宣言が出ていようがいまいが、行きたければ京都でも名古屋でも行けば良かったのだ。


迷うこと自体は問題ないとしても、物事を決するのに、最近は是非ばかりを考えすぎていて、思うままに気の向くままに決するということが少なくなってきている。


物事の是非に絶対ということはないのだから、自分さえ納得していれば構わないはずなのに、最近は自分を納得させるという作業にものすごく時間がかかるし、納得させたはずなのにぐだぐだと迷うようになっている。


晴々とした気持ちで行動することが出来なくなっている。


名張のまち

愉しいはずの旅で、本当に情けない思案をしていても、時間は刻一刻と過ぎてゆく。


迷いを断ち切って、奈良行きを決めたのが、名張の地。


日本酒の而今が美味しかったので、酒蔵の外見ぐらい見ておこうと思ったのだ。


小売はしていない酒蔵だし、見学なんて出来るはずもないけれど、酒蔵の外観を見て、周辺の街並みを見て、少し嬉しくなった。




近くの神社とか藤堂家の屋敷とか、写真も撮ってみたので載っけておく。


ぶらぶら

ぐだぐだの結果、今日はここに泊まった。


夜ご飯を食べるまで、商店街をぶらぶらして、何とか鹿を見たり、猫を見たりした。



日曜日の夕方、人が出歩いているのを見て安心する。


私は、やはり、淋しいのだと思う。


撮った路地に、人は写らなかったけれど。


中華処青天

18時の開店と同時に、中華処青天に入った。


麻婆豆腐と、炒飯、非常に美味しかった。



で、若干食べたりなかったので、その後居酒屋に入ったのは内緒である。


しかしながら、19時までの営業で、私ひとりのために料理を作らせてしまって申し訳なかったと思う。


飲まねばならない

世間様はゴールデンウィークは全く愉しめなかったのだろうが、期間工の役得で少し愉しむことが出来た。


それにしても、居酒屋が19時やそこらで閉まってしまう、20時にはホテルでテレビを観ているというのは本当に残念だ。


自粛自粛の世相はもう少し続くだろうけれど、群れて飲むことを好まない私であるからこそ、ひとりでゆるゆると出掛けようと思う。


自粛明け、好きな居酒屋がなくなっていたら元も子もないではないか。




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