叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

新境地


今週末は久しぶりにポートレートを撮る。

以前撮ったのが昨年の10月だったから、もう半年ぐらいポートレートとは遠ざかっていたわけだ。

せっかく再開するのだから何かひと味ふた味、新味を加えたいとは思ったり思わなかったりしているのだが、ひとつだけ考えているのはこれまでのように矢鱈と歩き回りながら撮るスタイルはやめて、もう少し落ち着いてモデルの表情を撮ることに注力しようということ。

どうも今までは、こちらでも撮りたいあちらでも撮りたいとモデルを引っ張り回していて、それはそれで色々な発見があって愉しかったけれど、モデルとのコミニケーションというものについては少しおざなりにしてしまうところがあった。

だからこれからは、背景のバリエーションとか光の具合とかは二の次にして構わないから、もう少しモデルと私とのコミニケーションを密に取って、その中からしか生まれないような写真を撮ってゆきたいのだ。

そうやって撮れた写真は、例えその表情が満面の笑顔ではなかったとしても、真に私にしか撮れない写真というものになるのではないだろうか。