叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

適材適所


春を記録するフィルム、一体どれにしようかと非常に悩んでいる。

今の段階ではモノクロフィルムが装填されていて、これがあと30枚ぐらい残っているから、これを撮り切ってからの話にはなるのだが、ポートラにせんか、ロモグラフィーにせんか、はたまたシネスチルにせんか、実に悩ましい。

私はカメラとレンズは全く同じものしか使わず、更に現像するラボも一箇所に決めているから、選択するフィルムによって写真の雰囲気が大きく変わってしまう。

正直、被写体によってフィルムを変えるということはあまり意識しないけれど、朝から撮り始めるのか、日中の間に撮り切ってしまうのか、はたまた夜まで撮影が継続するのか、要は光の状況によってどのフィルムを使うべきかということは常に考えている。

カラーフィルムだけでも悩ましいのに、最近はモノクロも使い始めたから悩みはますます深くなっている。

ただ、デジタルカメラでは決して味わうことの出来ないこの迷いの時間こそが、フィルムを使うひとつの醍醐味だと思っているから、そんなに深刻に考えているわけでもないのだ。

その時、使いたくなったフィルムを使うさ。