叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

生霊


どうにもこうにも腱鞘炎が治らないから、これは生き霊の仕業ではないかという、実に荒唐無稽なところに原因を求めたりしている。

生き霊なんぞと、そんな非科学的なことはハナから信じてはいない私ではあるが、実は正月に会った友人が医者にかかってもなかなか治らぬ指の痛みの原因を求めて祈祷師のところに行ったところ、職場の同僚の生き霊の仕業であると言われたことをふと思い出して、もしかするとそんなこともあるのかもしれないと少しだけ不安になっている訳だ。

もし仮にこの腱鞘炎が生き霊のせいだとしたら、一体誰が私を呪っているのかという話になるのだが、全く思い当たる節がない。

と、ここまで書いて、もしかするとアレか、私が無断で写し続けている人たちの中に私を呪っている人がいるのかもしれないと思い付いて、案外これは的を得ているような気がしている。

そういうことならば原因は私の方にあるのでどうにも仕方がないし、別に死んでしまうような痛みではないから今のところはこのままにしておくつもりだけれど、いよいよとなった場合は祈祷師のところへ行って答え合わせをするのも面白いかもしれない。

もし誰かに呪われていたとしたらと思うと少し恐ろしい気もするが、それはひとつの挿話として愉快でもある。