叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

初詣


初詣は何処でも良いと言えば神様に怒られてしまうかもしれないという畏れはありつつも、日本の神様はそこまで峻厳な存在ではないだろういう甘えもある。

去年の年末年始は横浜にいたから迷わず靖国神社に行ったのだが、今年は鹿児島の照国神社霧島神宮か、それとも宮崎の宮崎神宮かと迷って、熊本の阿蘇神社に行った。


阿蘇という場所についてはもう数え切れないほど訪っているものの、今までは比較的南の方ばかり行っていたし、特に神社巡りが趣味というわけでもないので今回が初の阿蘇神社だった。

鹿児島を朝の6時には出発して神社には昼頃に到着する腹積りで下道をだらだら走っていくと、予想を大きく超える渋滞にまっぽしハマってしまい、到着したのは既に16時近く。

道の駅阿蘇を過ぎたあたりから始まったこの渋滞は阿蘇神社までずっと続いていて、たった5km弱の距離を進むのにまるまる3時間を要するという酷さだった。

三が日は既に過ぎて今日から仕事始めの人も多かろうということで多少の人出は覚悟していたものの、私はどうも阿蘇神社の霊験を軽視していたようだ。

去年の12月に、8年前の熊本地震で倒壊した楼門の復旧工事が完成したということも、多くの人が訪れる要因になっていたのかもしれない。

唯一の救いは、阿蘇神社そのものが大規模な敷地を有していなかったお陰で、車を降りてから参拝までは拍子抜けするほどスムーズに進んだことである。

それに、渋滞で時間を浪費したおかげで、帰りは夕陽に染まる阿蘇の山々を見ながらのドライブを愉しむことが出来た。

これは負け惜しみはない、と思う。