私の写真には色が少ないと思う。
正確に言えば、暖色系の色が少ない。
よく言えば統一感があるのだが、悪く言えば変化に乏しく華やかさがない。
基本的に人を撮ることに注力しているから、色彩までは頭が回っていないのだろう。
ただ、私の好きなソールライターは、色に対して強いこだわりを持っていたようで、魅力的な人間も色彩も、しっかりと写真の中に入れて表現をしている。
人を追いかけるべきか色を追いかけるべきか、非常に難しい選択だけれど、そろそろ後者を強く意識することを心掛けるべき時期に来ているようには思う。
今のままでは実にマンネリで、放哉翁に言わせれば句が非常にマヅくなっている時期に入ってしまっているが、また言わせればここを我慢して作り続けていればグッと良くなると言うことだから、少しだけ視点を変えて撮り続ける必要がある。
先ずは色探しをして、魅力的だと感じた色の中に人を入れ込んでゆくイメージで写真を撮る。
さらにリフレクションや建造物を遮蔽物として取り込んだ構図まで整えることが出来れば、私の写真は一段階上に行けるだろう。
まだまだ、愉しみは多い。