叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

書かざる


何も書くことがない日もある。

日常の中に悦びを見つけられる人になろうと云う人もいるのけれど、それを毎日、無理矢理にでもやろうとすると逆に疲れてしまわないか。

何もない日は何もないのだ。

写真もおんなじで、今日は散歩に出てすたすた17kmも歩いたけれど、2枚ぐらいしか撮っていない。

そんなものだ。

写真家のソールライターは、殆ど自宅の写真で作品を撮っていたというから、それならばと私も真似をしてみるのだけれど、あまりウマくいかない。

日本の街並みというのは、あまり面白くない。

この写真は長崎で撮ったものだが、背景に写り込んでいる街並みが煉瓦積みの建物だったら、走っている車がレトロで可愛らしい車だったら、どんなにか写真の印象が変わっただろうか。


文字や靴、ランプは非常に良い表情を見せてくれていると思うのに、非常に残念である。

そういえば今日も、白い壁の一部分だけに光が刺している道を薄紫色の日傘を刺した女性が通りかかったから、早速シャッターを切ろうと構えた目の前を、つまらない軽自動車に通過されると云う経験をした。

マ、もう少し修行の余地があると云うことだろうか。