叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

撮影罪


撮影罪、本当に嫌なネーミングだナ。

この長ったらしい法律が何故、撮影罪という撮影そのものが罪だとの印象を与えてしまうような名称になるのか。

中身を全て読むのは面倒くさくなってしまって途中でやめたけれど、少なくとも街中で人物を入れたスナップを撮るぐらいのことは問題なさそうである。

ただ、この法律の略称だけを聞いて、街中で人物を入れた写真を撮ることや、未遂としてレンズを人に向けること自体が罪だと勘違いする人が現れないとも限らないのだ。

実際、往来の人の顔にぼかしを入れているテレビ番組が増えているし、YouTubeのコメントで関係のない人は映さないか、ぼかしを入れてくださいという内容のものを見たこともある。

写り込みそのものを排除することは、これだけスマートフォンで写真を撮ることが普及した現代においては殆ど不可能かもしれないが、意図的に無関係の他人を、許可無しに撮影することが制限される時代が来るかもしれない。

私としては、ああ、この人は勝手に私の写真の中に入り込んできた人で、メインの被写体はこの人ではないですよと言えるぐらいの写真を撮れるようになっておく必要がある。

盗撮は大いに否定されるべきだが、必要以上に窮屈な世の中になってしまっては詰まらない。