俳句は排泄物のようなものだといって、生涯自分の手で句集を編むことをしなかった俳人がいて、私もその考えには共感していたのだけれど。
ちょっと文庫本サイズの写真集を、自らの勉強の為に作ってみたいと思い始めている。
今撮り溜めている写真は、もちろん写真集を作ることを意識して撮っている訳ではないけれど、ある程度色味やテーマについても統一感が出て来ているから、上手にセレクトすれば何とかなるのではないだろうか。
それに、今後、写真集を作ることを目的とした撮影を心掛けるとすれば、これまでとは多少撮り方に違いが出てくるような気もする。
もちろん本にする以上は、明確なコンセプントを持って写真のセレクトしなければならないだろうし、文章でいうところの起承転結をつけたり、レイアウトについても熟慮しなければならない。
正直なところ、まともなモノが出来上がる気はしないのだけれど、それでも敢えてやることで、写真を新たな形で愉しめるのではないかと思っている。