海と山、どちらが好きかと問われれば、間違いなく海だと答える。
山を眺めていても少しも面白くないけれど、海であればいくらでも眺めていられる。
私が今住んでいる場所はどうにも海が遠いから、今日のような手持ち無沙汰の日に、少し海を眺めにゆこうということが出来ない。
そのことが、意外なストレスを私に与えていることを、最近になって気付いた。
そんなことを考えていたら、この前美味さんと海で撮ったポートレート写真が、現像から上がってきた。
船旅はそれだけで愉快だ。
風が吹くからモデルさん的にも辛いのかもしれないが、私も寒いから辛い。
全体的にアンバーか強いのは、Kodakのフィルムのせいだろう。
このあたりはlomographyのフィルムを使っていた気がするが、よく分からない。
そして、旅というものは、時に愉快なだけでは済まないことがある。
マァ、撮るときはそんなことは考えていなかったけれど、実はそんなことを表現したかったのかもしれない。
旅はひとりでやっても実に愉快なのだが、この非日常にモデルさんが紛れ込んでくるとさらに充実する。
ひとりでは恐らくやらぬであろうことをやるからだろう。
もう少し、いろいろなところに行きたい。