叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

界隈

ひとくちにカメラが趣味です、といっても濃淡があるわけで、そういうことを言う人がいたとしても、よくよく話を聞いてからこちらの情報を開示しなければ、ただの嫌味な人間になってしまう。


大体、カメラが10万円した!高かった!という人と、一桁万円のレンズは、マァ、お試し価格だよねという人の感覚が合おうはずもない。


前者こそが、普通の金銭感覚だとは思う。


私だって、全く興味のない洋服やら鞄やらにン十万を注ぎ込むつもりはないから、要は、どこにお金を掛けるかということではある。


趣味はお金が掛かるものだと言われればそれまでだけど、いわゆるカメラガチ勢と言われている人たちは、ちょっと金銭感覚がおかしい気がする。


先に言ったように、一桁万円ぐらいのレンズは平気で買うし、二桁でも二十万円に届かないぐらいならば躊躇は少ない。


二十を超えて三十ぐらいになってくると、それが本当に必要なものであるのか、真剣に吟味し始める。


使用頻度の低いレンズは売ればお金になるのだから、レンズは資産だという言い訳や、何万回とシャッターを切ってゆくうちに、一枚あたりのコストは実質タダになるという欺瞞を平気で語る。


最早、清々しいほどである。


カメラ一台で、中古車一台買えるのだからね。


搭載されている機能からすれば、コストパフォーマンスが良いなどと、どの口が言うのだろう。


斯くいう私も、それなりのカメラを使っている異常者ではある。


自覚して、静かにしていようと思う。