叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

最後の晩餐



そういえば先日、鬼滅の刃、無限列車編を観てきました。


2回目です。


映画を映画館で観ることなんて殆どなかった私が2回も観にゆくほどですから、やはり鬼滅の刃には人を惹きつける何かがあるようです。


私が特に好きなのは、猗窩座との闘いで劣勢に陥りながらも、闘志を失わず、ひたすらに己の責務を果たすことだけを考えている煉獄さんの姿勢で、その姿はまさしく死を視ること帰するが如しという言葉を体現しており、胸が熱くなってしまいます。 


彼にとって一番大切なことは、自らの責務を果たすことであり、その為には自分の生死すら念頭にないのでしょうが、限りある生を愛おしむ心を持っている彼がその境地に至るまでの道のりを思えば、万感胸に迫るものがあるではありませんか。


どのような状況になっても生きていて欲しいと、生きる為に生きることが大いに肯定される現代では、彼のような価値観は受け入れられないとも思いますが、命を懸けてでも成し遂げたいことがある人や、死ぬよりも辛いことがある人がいるというのも、また事実だと、私は思います。


そんなことを考えた、2回目の鬼滅の刃でした。  






期間工ランキング