実家に帰ったわけではありませんから、ホームシックというのは、正しい表現ではないのかもしれませんが、兎も角既に鹿児島が恋しくなっています。
あの4日間は、本当に瞬く間に過ぎ去ってしまって、本当に存在していたのかと疑わしくなるほど、今は遠い昔のことのように感じてしまうのです。
愉しい思い出は、昨日のことのように思い出されるといいますが、私に限っていえば、そのようなこともなく、鹿児島を離れて、既に1年以上経ちましたが、こちらに戻ってきても、よその土地という感じが抜けません。
いつかは鹿児島に戻るのだから、暫くの間はその淋しさに耐えれば良いとは思うのですが、少しぐらい慣れてゆかないと、私が辛くなるのです。
大の男が、ホームシック、ホームシックと宣うのは、あまり褒められたものではないのですが、私はやはり鹿児島が好きだったのだと、改めて噛み締めています。
美しい自然があるとか、美味しい食べ物があるとか、そういうことはどうでも良くて、鹿児島が好きだというのは、ただ私が育った土地であるということだけで十分なのです。