叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

獲らぬ狸


実家の安心感というのは、幾らでも眠っていられるということではないかと思う。

最近は旅に出ても下手にお酒を飲むと眠れないことがあって、未明に目を覚ましたきりそのまま行動を開始するということがあって、交代勤務の弊害が身に染み付いてしまって抜けないのかと思っていたが、今回のことでそうではないと分かった。

どんなに昼寝をした後でもどんなにお酒を飲んだ後でも、夜になって布団に入れば直ぐに眠ることが出来るのだ。

そして、朝は起こされるまで起きない。

今回の帰省で、良い睡眠を取ることが出来る実家の有り難みを染み染みと感じた。

だから、夏も帰りたいと既に思っている。

実家に立ち入れなかった去年までは、高い飛行機代を払って鹿児島に帰ってもホテル暮らしをしなければならなかったから、どうせ宿泊費が掛かるならばと旅に出ていたけれど、今年からは大手を振って実家に泊まることが出来る。

これで宿泊費と食費を大幅に抑えられるから、高い交通費を払ってでも帰る価値があるのだ。

それに、青春18切符を使って交通費を抑えたとしても、今はホテルが随分高くなってしまったから、外泊すればするほど費用が嵩むし、その分食費も掛かる。

少なくとも費用面においては、旅に出るメリットが殆どなくなってしまった。

マァ、今はふるさと淋しさにこんなことを言っているけれども、もう少ししたら旅慾が湧いてどうしようもなくなってくるかもしれない。

こればかりは、未来の私にしか分からない、ね。