叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

美味


漠然と、何か美味しいものを食べたいと願っている。

毎日毎日、会社の食堂で必要な栄養を摂り、コンビニの惣菜かカップラーメンで腹を満たすだけの食生活だから、何かこう美食と呼べるような、手の込んだものか、とびきり良い素材を使った料理を食べたい。

肉をがっつり食べるのも良いけれど、焼肉は焼くのが面倒だし、ステーキだのハンバーグだのをわざわざ食べにゆく気もしないから、やはり私は魚だな。

刺身を、それもたらふく食べたい。

季節のものでゆけば、やはり寒鰤だろうか。

一昨年は氷見に出掛けて寒鰤の刺身とカマ、あら汁を食べたことを覚えている。

刺身は居酒屋や小料理屋で出て来る、ひと種類3切れぐらいをちまちま盛り合わせたようなものではなく、鰤のみで10切れ以上のボリュームだったし、カマもひとりでは食べ切れぬ程の量だった。

当時はGOTOトラベルキャンペーンを大々的にやっていたから、宿泊費も食費もかなり補助してもらって、普段食事にあまりお金を掛けぬ私が相当贅沢をした。

書いているうちに、食べたいものが明確になってきた。

あゝ、刺身が食べたい。