叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

単純


中々どうして、前途は暗澹たるものがある。

マァ、ある程度は覚悟していたものの、単純作業の繰り返しがここまで辛いものとは思わなかった。

デンソーでは期間工の立場ながら3つぐらいの工程を教えられていたし、仕事の中には自分で考える余白があって、そのあたりは辛くも愉快な部分でもあったのだが、ここは今のところ雁字搦めである。

楽な仕事など存在しないとは思ってはいたけれど、自動車製造のライン作業が、斯くも辛いものだとは思ってもみなかった。

ただ、デンソーに入った時も、同じように辛いのしんどいのと言っていた気はするから、あとひと月、とりあえずゴールデンウィークが来ることを愉しみにして頑張るしかない。

それに、ここには煩わしい人間関係が殆ど存在しないようで、その点は非常に気が楽だ。

定時になればみんなさっさと帰っていくし、余程仲良くならなければプライベートで付き合うということもないだろう。

今回はとにかく孤独を装うことに決めたのだから、是非ともこの調子で行きたいと思う。