叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

良識


本当は江ノ島に行きたかった、京都でのんびりお酒でも飲みたかった、小豆島をぶらつきたかった。

今週末は天気も良さそうだし、昼勤終わりで帰ることが出来るし、条件としては非常に良かったのだけれど。

前回の京都で、旅先の夜を歩き、旅先で迎える朝の愉快さを思い出してしまって、飛び出してゆきたい衝動を抑えるのに大変苦労している。

もし外を歩き回ってコロナに罹れば、今よりも更に職場の状況が悪くなることは、私も良く理解出来るのだ。

私ひとりが居なくなったところで、職場は回っていくだろうし、そうあらねばならないけれど、同僚に要らぬ迷惑を掛けるのは、やはり忍びないと考えてしまう。

本当にコロナ禍というのは、浩然の気を養う機会を奪い去ってしまう。

このことが、経済の衰退のみならず、社会全体の活力を奪い去ってしまうであろうことは、想像に難くない。

もう少し涼しくなったら、着替えを持たなくても一泊二日ぐらいの旅行が平気で出来るようになったら、江ノ島へ行こう、京都へ行こう。

そうやって将来の愉しみを考えることでしか、今の状況は乗り越えられそうに無い。