叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。


2022年7月19日、祖母が亡くなった。

何歳だったかな。

正月に会っておいて良かった。

葬式には出ない。

私の母親と、その弟、私からみれば叔父との間に一悶着あったらしい。

もともとお互いに没交渉だったけれど、今回の祖母の入院をきっかけに再燃したようだ。

葬式でそれが爆発するかもしれないと。

祖母と私との関係においてはなんのしがらみもなかったわけだから、私が弔意を表することを誰かに邪魔される謂れはないのだが、意思のある生者はいつも物事をややこしくしてしまう。

私もその生者のひとりであるわけで、火に油を注ぐことになるかもしれないと分かっていながら、敢えてそれをやりにゆくほど愚かしくはない。

マァ、落ち着いたら墓参りにゆこう。

死んでしまった祖母と、生者である私の関係は、私が生きている限りはこれからも続いてゆく。

人は死んでも生者の心の中に生き続けるとは、あまりにも使い古された台詞ではあるけれど、今はそれが腑に落ちてしまう。

私が生きている限り、私の心の中の祖母は生き続ける。

今日も明日も、私は生きねばならない。