フィルムカメラというのは、デジタルカメラでいうところのセンサーの部分を自由に乗り換えられる。
ある時は暖色系、ある時は寒色系、またある時はモロクローム。
そして、今回はcinematic。
使用したフィルムはシネスティル 50。
cinematicとはなんぞや。
それはよく分からないけれど、兎に角特徴的な写りをすることは確かである。
まず、光が強い状況の逆光では、画面を金色が支配する。
撮った時間帯は既に陽ものぼりきった午前中で、特に朝焼けの強い時間ではなかったが、見事な金色である。
そして、順光でもコントラストは強く出ず、薄いベールがかかったような描写をする。
非常に個性的な写りだから、特定の被写体を美しく撮りたい時には向かないけれど、何気ない日常を面白く記録するのには良いかもしれない。
ただ、常用出来るような価格ではないのが悩ましいところ。
世の中、そうそうウマくゆかない。