叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。


帰れぬ、帰れぬと騒いでいたら、帰ることになった。


前向きな理由では無い。


祖母が癌の診断を下されたという。


胆管癌


あまり聞いたことがない。


予断を挟みたくないので、実際に話を聞くまでは調べるまいと思いながら、少し調べてしまって気持ちが沈む。


自覚症状が出辛い癌らしく、気づいた時にはかなり進行していることも多いらしい。


直ぐ直ぐ命が危ないというわけではないし、私が行ったところで何も出来はしないし、そもそも帰っても本人には会えないのだが、帰るだけ帰って父母や祖父には顔を見せておこうと思う。


マァ、助からぬと決まったわけではないし、杞憂ということもある、そうあって欲しい。


ただ、万が一ということも当然あるわけで、幸運なことに、私は大人になってから親しい人の死に立ち会ったことがなくて、心のざわめきを抑えることが出来ずにいる。


それでも、私は、努めていつも通りの生活を送ろうと思うし、私が愉快だと思うことはどんどんやっていく積もりなのは、私が元気に生きていることが、祖母の願いでもあるだろうからという、こじつけの様な、強がりの様なそういう感情なのだろうか。


ブログだっていつも通りに書くし、写真だって心の赴くままに撮る。


このふたつは、私の心の写鏡なのだからね。