叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

歳を取る


10代の若者と、一緒にご飯を食べることは近来無かったもので、多少緊張していたが、別に共通の話題がなくても、大人だからそれなりに話は出来るものである。


ただ、20代の頃は一緒になってクサしていた30代、40代の人間のことを、もう一緒にクサすことは出来ない。


もう、そちら側に足を踏み入れているのだから。


今思えば、20代の頃にぶち上げていた上司批判を、ちょうど今の私と同じ歳の頃の先輩は苦笑いをしながら聞いていたような。


その時は同調していただけないことに対して、先輩、手緩いと思っていたけれど、今はその表情の意味が何となく分かる気がするのだ。


人間は困難が多い、とても。


多少は他人に迷惑をかけながらでも、真っ当に生きているだけで人間は偉いのだと思う。


人それぞれに価値観は違うから、他人の言動に対して違和感を感じることはあるかもしれないが、それは瑣末なことであって、それぞれに頑張っている他人を、最大限に尊重してゆくべきなのだ。


そんな、妙なことを思った。