やはり私には、ポートレートを撮り続けることは叶わなかったようです。
近頃は、撮れば撮るほどに淋しくなる私を自覚してしまいます。
淋しい人間は、その淋しさと真っ向から向き合って、淋しさを謳歌してこそ、多少なりとも真面に生きてゆけるわけで、下手に淋しさを埋めようとすればするほどに、ますます淋しくなってくる、惨めになってくる、情けなくなってくる訳です。
ポートレートを撮ることは、それが全てではないとしても、私にとっては、淋しさを埋める為のものだった側面があって、やはりそのような理由でポートレートを続けることはあまり宜しくないのです。
私がもう少し、他人との関係性を築くことに前向きな人間であったなら、ただただ自分の為だけに写真を撮ることしか考えない人間ではなかったなら、ポートレートも大いに愉しくやれたのでしょう。
今はもう、ポートレート8月の撮影を残すのみにして他の予定は入れていませんので、これをひとつの区切りとして、少しばかり距離を置こうと考えています。
もし私が、淋しい人間であることをやめたくなる日が来れば、ポートレートを再開することもあると思いますが、それはいつのことやら。
それでは。