叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

そのひとは



そのひとが、自前の工具箱を提げて私の部署にやってきたのは、一年ほど前のことでした。


仕事が出来るのだろうと思っていると、早速、私の部署について意見をし出したので、吃驚しました。


その後も時には作業の手を止めて、仕事の何たるかを話をしてくれたり、職制に対する想いを聞かせてくれたり、ああ、この人は本当にいろいろと考えているのだと感心したものです。


それが、一年が経って、ま、お分かりですね。


多くは言いません。


考えているだけの人だったのです。






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