大昔に読んだ大東亜戦争の戦記物に書いてあった下の一節がとても好きで、気弱になりそうな時はいつも心に思い浮かべている。
古来これで十分という状態で挑めた戦の例などない。目標は敵戦闘機、爆撃機には構うな。
私の腱鞘炎にしても同じようなことが言えるわけで、本当は少しも痛くないと言えるほど、所謂完治を待った方が良いに決まっている。
ただ、有給休暇が無限にあるわけでもなし、治るまで7割の仕事量にしてくださいと言えるわけでもなし、どこかで見切りをつけて仕事をしなければならない。
今回の腱鞘炎は痛みが酷いから、またぶり返してしまうのではないかと恐れる気持ちもあるけれど、先ずはやってみてそれで無理ならば次善の策を考えれば良いと、自分に踏ん切りを付ける為に先ほどの言葉を心に思い浮かべた。
実際に動き出してみればやれないことはなかったから、後はとにかく力を抜くこと、余計な疲労を溜めないことに専心したい。
持ってくれ、私の手首。