叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

いたみ


普段あまり病気や怪我をしないから、そういうことに対する精神的な耐性が殆どないようで、手首が痛くなってからというもの気が滅入って仕方がない。

ぢっとしていても痛むというのも辛いだろうが、今回のようにある一定のラインを超えて指を動かすと痛むというのも中々に面倒で、そのラインを超えぬようにそろりそろりと日常の動作をやらねばならぬのが実にまどろっこしいのだ。

昔読んだ本に、辛ければ休ませてもやる、ただそんなに情けない顔をするなという一節があって、何だか妙に記憶に残っているのだが、こういう小さくても終わりが見えないようなストレスに苛まれていると、そういう顔をしたくなる気持ちも分かる。

一体いつになればこの痛みから解放されるのか、仕事を再開した時にまた痛み出すようなことはないのか、考えても仕方のないことがぐるぐると頭を回って仕方がないから、今日は電車に揺られて名古屋まで来て、あちこちをのんびりと散歩した。

こういう気晴らしでもせねば、本当に精神まで参ってしまいそうな気がしたのだ。

多少は元気になった、気がする。