叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

全回転


現在私が使っているエルマー、ピントリングが半回転する一般的なモデルではなく、ぐるりと一周回転する全回転と言われるモデルである。

無限遠から最短撮影距離の1メートルにピントを合わせるためには殆ど360°回転させなければならず、正直使い勝手が良いとは言い難い。

近距離のピント合わせについては、フォーカシングレバーの調整幅が今までのレンズと比べると大きいので、咄嗟の時にピントを合わせ切ることが出来ずシャッターチャンスを逃すことが何回かあった。

中距離から遠距離のピント合わせについては、フォーカシングレバーを動かしてもレンジファインダーの二重像が変化せず、頭の中が大混乱してしまうことがままある。

と言うのも、私の場合レンジファインダーの中の二重像を合致させた後、一度微妙にずらしてからもう一度確認の為に合わせるという作業をやっているのだが、以前のようにフォーカシングレバーを動かしても二重像が動くほどピント位置がずれないのだ。

使い始めてからひと月ぐらい経って漸くクセも飲み込めてきたけれど、最初の頃は使いこなせる気がしなかった。

そもそもレンジファインダーに厳密なピント合わせを求めるなということかもしれず、最近はかなり適当にやるようになっている。

人生、まだまだ勉強することが多い。