叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

将来


老眼などで視力が落ちて、カメラのファインダーが見えづらくなったという話はよく聞く。

特に私が使っているようなレンジファインダーのカメラは視度調整機能がないので、視力が低下するとピントを合わせることすらまともに出来なくなるらしい。

ただ、今時はオートフォーカスのカメラがあるから必ずしもマニュアルでピントを合わせる必要はないし、マニュアルフォーカスを使う場合でも背面液晶を使えばピント合わせをすることは出来る。

そういうわけで、老人になって視力がどうしようもなく落ちた時は、今の愛機を手放して否応なくデジタルに戻るしかないのだろうかと思っていたのだが、ひとつだけライカを続ける方法があることを思い出した。

それは、今の愛機よりひとつ前のモデル、ライカⅠ型に乗り換えることである。

このモデルはピントを合わせる為のレンジファインダーが装備されていないので、ピントを合わせる為には被写体までの距離を目測し、レンズに刻まれた距離指標を使って合わせるしかない。

結果の見えないフィルムカメラでピント合わせを目測のみに頼るのは何とも恐ろしい気もするが、昔はみんなこれでやっていたのだし、視力が落ちた時のことを考えて今から練習することが大切である。

もしI型を購入することになれば間違いなくポートレートとは疎遠になるが、撮ろうと思えば撮れないこともなく、要はどこに重点を置くかという話だ。

悩み事が増えてしまった。