叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

革新


少し前に、私のDⅡは火縄銃だと書いた。

現代のカメラとの性能差を云いたかっただけの、ただ譬え話だったのだけれど、あまり適切な譬えではなかったと思い直した。

というのは、カメラも銃器も80年前からすると大変な進歩を遂げてはいるものの、銃器については如何に性能が向上したとはいえ、実弾を撃ち出すと云う点においては80年前と変わっていないからだ。

デジタルカメラフィルムカメラについては、写真を記録する媒体そのものが異なってしまっているわけで、銃器の破壊力が上がったとか、射程が伸びたとかの性能向上をカメラに譬えるならば、オートフォーカスが使えるようになったとか、自動露出が使えるようになったとか、その程度の話でしかない。

だから、銃弾がビーム兵器にでも取って代わられない限り、カメラと銃器の進歩の幅としては釣り合わないだろうし、カメラについて云えば、そのぐらいの技術革新を遂げてしまっている訳だ。

カメラの進化を適切な形で譬えるとするならば、やはりレシプロエンジンの飛行機とジェットエンジンの飛行機あたりが適切だろうか。

大変、どうでもいい話である。