叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

持たざる旅

 

よく晴れて、風のない穏やかな1日だった。

偏頭痛と鼻炎が私を捉えて離さなかったので、洗濯をしたり、本を読んだりしながら大人しくしていた。

それに、何処かに出掛けようと思っても、結局何処へも行かないのが最近の私であるから、いつも通りの休日ではある。

昨日の夜までは、夜討ちで江ノ島か、はたまた尾道かと考えていたのに、どうも体調が完璧ではないし、そもそも週末にそんな体力が残されていない。

何とも情けない話ではあるけれど、これが実情だ。

それに、DⅡを修理に出してしまっていてカメラが手元にないのも旅に出なかった大きな原因で、カメラを失ってしまった私は旅先ですることがない。

ただ、考えてみればそれも妙な話で、別に写真を撮ることだけが旅の目的であるはずもなく、旧所名跡を訪ねるとか、その土地の名物を食するとか、やることは沢山ある。

当然、私もそれをやらないわけではないが、写真が付随していないとどうも決まりが悪い。

カメラを奪われたら、私は何を愉しみに生きてゆけば良いのだろうかと、最近は真剣に考えている。