叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

抑止力


今日は1km7分の超スローペースで、朝ランというものをしてみた。

ゆっくり走れば大して疲れもしない。

その後、名古屋まで歩いてゆこうと思って家を出たが、性慾も食慾も、それを満たした後のことを思ってよくよく自制するが良いという菜根譚の一節が頭を過ぎって、結局近くの田圃を歩き回ることにした。

3日間剃らなかった醜い髭面が、人前に出ることに対する大きな抑止力になって呉れたのは確かだが、私自身が慾を抑えることに慣れて来た査証でもあると思う。

ただ、ほんの近所を歩くだけだったとしても、よく晴れた空の下散歩をするのは非常に心地良く、彼岸花や穂芒が良い被写体になって呉れるので愉快だった。

世間話をしたおばちゃんにウコンの花を貰ったり、自転車のおじちゃんに親しく話し掛けられたり、中々面白い散歩になった。

一輪挿しなど持たないから、いただいたウコンの花は田圃の用水路にそっと置いて来たことだけは、どうしても告白せねばならないけれど。