叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

気遣い


私の職場の紅一点、灰汁の強いおじさんしかいないところでよく頑張っている。

いちいち愛想良く対応するものだから、大変可愛がられているというか、穿った見方をすればちやほやされているというか、おじさんの中に妙齢の女性が混ざると良く見られるあの状況である。

本人も、おじさんは掌の上で転がして意のままにすれば良いと発言していたから、あえて作り出している状況なのかもしれない。

ただ、自分が仕事で楽をしようとか、誰かを陥れるようとかいう意図があってしている訳ではないようで、今日などはいつも職場にお菓子を持ってくるおじさんに対して、お礼を言いつつ、褒詞を添える事も忘れていなかった。

ふざけて戯れ合っているだけのようで、そういう場面を見るとただ気遣いが出来るいい人である。

彼女の私に対する扱いは大変ぞんざいなものだから、いつも外面が良いと言って悪態をついているのだが、考えを改めなければならないと思う。

人間を観察するというのは、やはり愉快だ。