叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

忘却

貴様何歳だと問われて、最近は30だと答えていた。

昨日は生年を問われて、1990年だと答えると奇妙な顔をされた。

私は自分の年齢を忘れていた。

私はもう、31歳なのだ。

30歳になったことが印象的で、ずっとその時の記憶を引き摺っていたらしい。

もともと年齢に対して特に拘りはないし、近頃は誕生日だからといって何かお祝いをされるでもないから、こんな頓珍漢なことになったのだろう。

去年の誕生日の時期はコロナの後遺症が酷くて、精神的にも肉体的にも参っていたから、その影響もあるかもしれない。

大いに情けなくなったのは確かだけれど、最早ここまで来れば、この哀れな独り身を大いに謳歌しようではないかと、くそ度胸も据わった気もする。

あまり、愉快な話でもないけれど。