切り替えを間違えてしまって、ずっと眠たい夜勤初日だった。
前職の時の後輩から連絡があった。
鹿児島から東京へ出向していたのだが、コロナウイルスの影響で事業規模を縮小せざるを得なくなり、鹿児島に帰るとのこと。
昨年の夏は、お店でご飯を食べさせてもらった。
ちょうど奥さんが妊娠したということで、タイミングとしては悪くなかったんぢゃないの、というのはまったく外野からの意見であって、慰めにもならない。
小さく、そして大きく、コロナウイルスは人々の生活に影響を与えている。
ちなみに、家を建てるための土地を買ったという話をされて、吃驚したと同時に少し胸が痛んだ。
結婚して、子どもをもうけて、家を建てて。
全く、私には縁遠い世界で、いつかはそういう日が来るだろうと思っていた日々は音沙汰すらないし、そもそも求めてもいないような気もしている。
時間もお金も、全て己の為に使い尽くしている私には想像もつかない世界で、彼らは生きているのだろう。
心ばかりの、贈り物をした。